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各分類群の概論

福岡県指定希少野生動植物種等の指定状況

「福岡県希少野生動植物種の保護に関する条例」(以下「県希少種条例」という。)に基づく「福岡県指定希少野生動植物種」20種(2021(令和3)年4月指定)のうち,植物については10種が指定されている。指定に当たっては現存個体数のみではなく,人為の影響により存続に支障を来す事情等も考慮されるため,絶滅危惧IA類のほか絶滅危惧IB類に選定された種についても指定対象となっている。これらの指定種についてRDB2024のカテゴリー評価として再整理すると,絶滅危惧IA類がキビヒトリシズカ,ミズスギナ,ウスギワニグチソウ,サギソウ,トキソウの5種,絶滅危惧IB類がミスミソウ,オキナグサ,ヤシャビシャク,サワトラノオ,ムラサキの5種であり,これらのうちキビヒトリシズカとムラサキの2種が保護回復事業計画の対象種となっている。これらの指定種については,今後も特に保護が必要な種としての取り組みが推進されるとともに,今回の改訂を踏まえ,新たな指定種の追加についても早急な検討が望まれる。

また,県希少種条例による指定種のほか,「絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法律」(種の保存法)に基づき「特定第一種国内希少野生動植物種」に指定された植物が,県内に4種生育している(2024年12月時点)。RDB2024の評価では,絶滅危惧IA類がハナカズラ,ウスギワニグチソウ(県指定種と重複指定)の2種,絶滅危惧IB類がオニコナスビ,ハツシマランの2種となっている。

上述したように,希少種の保護対策を進めるうえでは希少種の生育環境の保全が重要であり,県希少種条例に基づく「生息地等保護区」の設定について,今後の検討が望まれる。また,希少な植物種が生育している場として,環境省による認定制度である自然共生サイト(民間の取り組み等によって生物多様性の保全が図られている区域)に登録することも希少種保護対策につながると考えられ,今後の展開が期待される。

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