福岡県レッドデータブック

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福岡の自然環境

自然環境概要

 福岡県は,筑前海,豊前海,有明海の3つの海に面し,三郡山地,脊振山地,英彦山地,耳納山地等の山地と,その間を流れる遠賀川,筑後川,矢部川,山国川等の河川,河川の流域に開けた肥沃な平野など自然に恵まれた地域である。県土面積は約4,980で,国土面積の1.3を占めている。森林面積は約2,200で,人工林の割合が約7割と高いのが特徴である。森林以外にも,平尾台に広がるネザサ・ススキ草原などの貴重な半自然的植生がある。

 英彦山地など山地の自然林や,有明海,豊前海,博多湾の干潟等は,哺乳類,鳥類など多くの生物の重要な生息地になっている。特に福岡県は九州の最北部に位置し,大陸に近いという地理的条件から,渡り鳥の中継地として重要な役割を果たしている。

 福岡県の気候は,年間を通すと,温暖的要素が強いものの,日本海側に位置する福岡・北九州地方は冬季には大陸からの寒気の影響を受け,日本海側気候区の特徴を示す。筑後平野を中心とする内陸平野部は,三方を山に囲まれており,内陸型気候の特徴を示し,筑豊盆地は,気温の日較差や年較差が大きく,盆地特有の気候を示す。降水量は県内全域で概ね年間1,600mm以上となっている。

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