福岡県レッドデータブック

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RDBについて

改訂にあたって

レッドデータブックの改訂にあたって

 本書は,平成13年3月に刊行した『福岡県の希少野生生物 -福岡県レッドデータブック2001-』(以下「福岡県RDB2001」という。)の改訂版の第一分冊である。今回の改訂にあたっては,平成19年度に福岡県希少野生生物保護検討会議を設置し,平成20年度から3年をかけて第1グループの植物群落,植物,哺乳類および鳥類の4分科会で検討を進めてきた。なお,第2グループの爬虫類・両生類,魚類,昆虫類,貝類および甲殻類・その他の5分科会については,平成23年度から3年間検討を行い,平成26年度に第二分冊として刊行する予定である。
 福岡県RDB2001の刊行当時は,1992年の地球サミット(UNCED=環境と開発に関する国連会議)の開催や生物多様性条約の採択などの国際的な動向を受けて,国内的にも,種の保存法の制定(1992年),生物多様性国家戦略の策定(1995年),環境影響評価法の制定(1997年)などの動きとともに,環境省版のレッドデータブック(以下「RDB」という。)が刊行されるとともに,各県版のRDBも相次いで刊行されていた。また,その後の10年間で,外来生物法の制定(2004年),生物多様性基本法等の制定(2008年),生物多様性国家戦略の改訂(新国家戦略=2002年,第三次国家戦略=2007年,国家戦略2010=2010年),生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)の愛知県名古屋市での開催(2010年)など,自然環境や生物多様性をめぐる社会的な状況にいくつかの変化があり,全国的に生物多様性の保全への関心が高まっている。福岡県でも,平成15年3月に新たな環境総合基本計画を策定し,目指す環境の将来像の実現に向けた柱の一つとして「自然環境の保全と創造」を掲げ,希少野生生物の保護に関する施策を進めていくこととしている。
 環境省では,5年でのレッドリスト改訂,10年でのRDB改訂を行うこととしており,各都道府県においても,5~10年でRDBの見直しを行っているところが多い。本県でも,福岡県RDB2001が刊行されて10年近くが経過しており,見直しを行うこととした。

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