福岡県レッドデータブック

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各分類群の概論

選定基準・掲載項目

種の選定にあたって,福岡県内に分布する貝類の一次リスト(約10000件の記録を入力したデータベース)を作成し,さらに福岡県2014年版レッドデータブックに掲載された種,環境省レッドリストに掲載された種で福岡県内に分布する種,それ以外に福岡県内で減少傾向にあると考えられる種を選定し,二次リストを作成した。二次リストの種を中心に,現地調査・文献調査・博物館などの標本調査を行い,最終的な選定・評価を行った。なお,海産種については,打ち上げ貝も含めて分布状況を記録し評価した。ただし,沖合に生息する種,頭足類・ウミウシ類などの評価に必要な分布・生態情報の収集が困難な種群については,検討対象外とした。

福岡県2014年版レッドデータブックに掲載された種,環境省レッドリストに掲載された種で福岡県内に分布する種のうち,今回のレッドデータブックから除外したのはヤマタニシ,キュウシュウナミコギセル2種で,それらはその理由と共に後述した。今回は2014年の掲載種に加えて陸・淡水・海産の種類を分科会委員と中島 淳,水元己喜雄で見直し,新たにイシガイ,ササノハガイ,フネドブガイ,ヌマガイ,ドブシジミ,ハチザクラ,アサリ,イキゴマガイ,オオピルスブリムシオイ,イキムシオイ,カワコザラ,ヒメヒラマキミズマイマイ,ヒラシタラ,ノミギセル属の一種(A),ノミギセル属の一種(C),オキモドキギセル,スグヒダギセル(ナガトギセル型),スグヒダギセル(キュウシュウギセル型),ギューリキギセル,イボイボナメクジの20種を加えた。なお,次の16種は今回のレッドデータブックでは掲載和名を変更した:キュウシュウササノハガイ(旧トンガリササノハガイの一部),オバエボシガイ(旧オバエボシ),ミナミタガイ(旧タガイ),ドウンケルクチキレ(旧エバラクチキレ),クマサルボオ(旧クマサルボウ),タイラギ(リシケタイラギ),オヤイヅオキナガイ(旧オキナガイ属の一種),ソガイロシオガマ(旧ヒメシオガマ近似種),オチバ(旧オチバガイ),ヒコサンミジンニナ(旧ホラアナミジンニナ),ミヤイリガイ(旧カタヤマガイ),リュウキュウヒラマキガイモドキ(旧ヒラマキモドキ),アワジギセル類似種(旧アワジギセル),ケショウギセル類似種(旧ケショウギセル),ノミギセル属の一種(B)(旧チイサギセル),ツボミ(旧ツボミガイ)。

カテゴリーの内容は環境省に準じたが,情報不足(DD)には移入が疑われるなど,レッドリストの対象外となる可能性がある種も含まれている。主に1990年代以前と2000年代以降について,生息地数・確認頻度・生息密度の比較,生息地の規模(面積),生息地周辺の開発状況などに基づく定性的な評価によって,カテゴリーを決定した。

分類体系は,Beesley et al. (1998),奥谷(2000),日本ベントス学会(2012),Ponder et al. (2020),福田(2021)などを参照した。学名と出版年については可能な限り原記載にあたり,MolluscaBase (https://www.molluscabase.org), WoRMS (World Register of Marine Species,https://www.marinespecies.org ),環境省レッドリスト2020,岡山県野生生物目録(ver.1.4)を参考にした。

分布情報は市町村までを表記し,北九州市と福岡市では区まで表記した。分布情報の配列は市町村コードの順番に従った。

  • 執筆者について

    執筆は調査協力者や情報提供者の協力のもとに,貝類分科会委員と共に,中島 淳(淡水産貝類)および水元己喜雄(海産貝類)が行った。執筆者は新たに原稿を書くほか,前回の福岡県レッドデータブックの記述に新たな情報を追加するなどして再検討した

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