福岡県レッドデータブック

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種の解説

保全対策

カメ類では河川や池沼の保全,とりわけ河川の保全が重要と思われる。流速が増したり,日光浴のできるところのない河川には棲みにくい。また,まわりの陸地も産卵などに利用するから,その管理には適切な配慮が必要である。アカウミガメは産卵のため砂浜へ上陸するから砂浜の適切な管理が必要であるが,特に孵化幼体の進路を塞ぐゴミの問題,四輪駆動車の砂浜への乗り入れは重要視されるべきである。

ヘビ類では餌動物の増減に伴う個体数の変動が考えられるので,餌動物の生息地を含めた保全策が必要であろう。森林伐採なども減少の大きな要因になり得る。

県内ではワニガメ,カミツキガメ,ハナガメやシャムワニの捕獲例があり,これらは飼い主が放したり逃げ出したペット動物である。印旛沼にカミツキガメが定着し,その駆除対策が問題になっている。このような事態にならないよう,厳重なペット管理が望まれる。

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