選定基準
甲殻類等」における対象種の多くは定量的データがない場合が多く,また,行政などのデータベースも乏しい状況である。よって,多くの場合,定性的な判断に基づき各種のカテゴリーを決定した。前回の福岡県レッドデータブックの出版が2014年であったことから,2013年以前の生物情報を過去,2014年以降の生物情報を現在と位置づけた。文献調査,聞き取り調査,分科会委員と調査協力者による現地踏査によって情報を収集し,過去と現在の分布情報から,各種の生息状況の変化を定性的に評価し,分科会会議での検討を踏まえながらカテゴリーを決定した。また,漁獲統計資料(福岡県,2019,2023)が整理されている水産有用種については,その増減に基づいて評価を行った。
カブトガニなど市民科学者による長期的なモニタリングデータが蓄積されている種については,個体数による定量的な評価を試みた。しかしながら,モニタリングの範囲は限られており,これらの結果を県内全域の傾向として当てはめるのは不適切であると考えられたため,定性的な情報も踏まえて総合的に判断した。