福岡県レッドデータブック

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改定の経緯
■福岡県レッドデータブック:改訂の経緯

福岡県では,最初のレッドデータブックとして,平成13(2001)年3月に「福岡県の希少野生生物-福岡県レッドデータブック2001-」を発行した。その後,改訂版として,植物群落,植物,哺乳類,鳥類については平成23(2011)年11月に「福岡県レッドデータブック2011」,爬虫類,両生類,魚類,昆虫類,貝類,甲殻類その他,クモ形類等については平成26(2014)8月に「福岡県レッドデータブック2014」(以下この2冊のレッドデータブックをまとめて「福岡県レッドデータブック2011・2014」という。)を発行した。環境省では,10年でレッドデータブックの改訂を行っており,各都道府県においても,5~10年で見直しを行っているところが多い。本県でも,福岡県レッドデータブック2011・2014が刊行されてから10年が経過し,生息状況や生息環境などに変化が生じた掲載種が様々な分類群で確認されていること,また,県内で新たに生息が確認された希少種なども存在することから,今回,掲載種の見直し・取りまとめを行い,新たなレッドデータブックを発行することにした。

■レッドデータブックを取り巻く国内外の動き

福岡県レッドデータブック2011・2014刊行後の世界的な動きとして,2022年12月に開催された生物多様性条約第15回締約国会議(COP15)で新たな生物多様性に関する世界目標である「昆明・モントリオール生物多様性枠組」が採択された。また,この枠組に対応して,国内では令和5(2023)年3月に「生物多様性国家戦略2023-2030-ネイチャーポジティブ実現に向けたロードマップ-」が策定され,生物多様性の損失を止め,反転させる「ネイチャーポジティブ」(自然再興)の実現が大きく掲げられた。

■レッドデータブックを取り巻く福岡県の動き
(1)福岡県希少野生動植物種の保護に関する条例

福岡県においては,令和2(2020)年10月に「福岡県希少野生動植物種の保護に関する条例」が公布された。本条例では,希少種保護に関する県や事業者,県民等の責務,指定希少野生動植物種の捕獲規制などが定められた。引き続き,同年12月に「希少野生動植物種の保護のための基本方針」が策定された。この方針において,レッドデータブック掲載種と条例についての関係性を示すために,希少野生動植物種とは「福岡県の希少野生生物-福岡県レッドデータブック-」に掲載された種であることが明記された。さらに,本条例に基づき,福岡県レッドデータブック掲載種の中でも特に保護が必要な種20種が「指定希少野生動植物種」に指定され,現在,指定種のうちの3種(キビヒトリシズカ,ムラサキ,コバンムシ)において福岡県が主体となった保護回復事業が行われている。

(2)福岡県生物多様性戦略2022-2026

また,福岡県生物多様性戦略(平成25(2013)年策定)の改訂版として,令和4(2022)年3月に「福岡県生物多様性戦略2022-2026」が策定された。本戦略では「絶滅危惧種の保護・回復に計画的に取り組み,絶滅を回避する」ことを目標の一つに掲げており,希少種の保護対策が強化されている。

(3)今後に向けて

レッドデータブック自体は捕獲規制等の法的な効果を伴うものではないが,上述の希少種条例と関係づけることにより,今回改訂した最新版レッドデータブック(以下「福岡県レッドデータブック2024」という。)が希少種の保護およびこれらの種の生息地や希少植物群落の保全,生物多様性の確保,さらには「ネイチャーポジティブ」実現のための基礎資料として,より一層重要になると考えられる。

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