選定基準
今回掲載種として選定した爬虫類は絶滅危惧IA類1種,絶滅危惧IB類1種,情報不足4種の合計6種で,前回に比べると1種除外している(新旧対照表参照)。この数は福岡県産爬虫類の37.5%に当たる。とりわけカメ目,有鱗目のヘビ亜目で生息環境の変化による減少が起こっている。カテゴリーが前回から変更されたもののうち,アカウミガメについては近年県内での産卵成功例が減少しており,県内繁殖個体群の絶滅が強く懸念されることから絶滅危惧IA類とした。また,特にニホンイシガメは外来種のミシシッピアカミミガメとの競合で生息環境や餌を奪われ,近年問題になっている外来種のアライグマによる食害で減少の一途を辿り,更にはクサガメとの交雑個体もみられるため将来を危惧し絶滅危惧IB類とした。タカチホヘビは今回の調査により前回改訂時よりかなり多くの地点から記録を得られたが,これは必ずしも本種の個体数が増大したことを示すわけではなく,主に調査手法の発展のためである。したがって今回および過去のデータを元に増減率などを評価することは適切でないと判断し,加えて生息環境の選好性が強いことを考慮し,情報不足として今後の推移を見守ることとした。シロマダラおよびジムグリは検討できる増減のデータが乏しいため,こちらも将来の継続調査を見据えて情報不足とした。