植物群落の選定基準は，RDB2001と同様に，「植物群落レッドデータブック」（我が国における保護上重要な植物種および植物群落研究委員会植物群落分科会，1996）に準拠した。この基準は，主として，保全対策の観点から評価するもので，その基準は以下のとおりとした。

カテゴリーⅠ：緊急に対策必要

緊急に対策を講じなければ群落が壊滅する。

カテゴリーⅡ：対策必要　　　

対策を講じなければ群落の状態が徐々に悪化する。

カテゴリーⅢ：破壊の危惧　　

現在は保護対策が功を奏しているが，将来は破壊の危惧が大きい。

カテゴリーⅣ：要注意　　　　

当面，新たな保護対策は必要ないが，監視は必要。

評価は，現地調査，文献，個人の情報などを総合し，危機要因の要素数およびその影響の強弱に基づいて，可能な限り定量的に行った。