福岡県レッドデータブック

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各分類群の概論

選定基準

選定にあたっては,対象種全種について県内の分布情報を収集し,個体群の減少の程度,生息地面積あるいは現存個体数などを基準として絶滅が危惧されるか,その場合どのカテゴリーに当てはめるのが適当かを判定した。各基準の評価においては検討委員会で提示された評価指標に可能な限り準じたが,世代時間の不明な種が多いため経時的減少を評価する際の期間はどの種についても10年間に統一した。また,両生類は他の陸上動物と比べて全般的に移動分散能力が低く,さらに繁殖場所付近で確認されることが多いため,今回確認された地域は便宜的に大部分が“生息地”であるものとみなし,分布面積に基づく評価においては“出現範囲”の項目を使用しなかった。いずれの基準も満たさなかった種については原則的に,個々の状況に応じ準絶滅危惧,情報不足あるいは選定外と判断した。

各種の分布状況の収集に当たっては分科会委員や調査協力者による現地調査のほか,ヒアリング,各種文献調査,環境アセスメントなどの報告書情報の集約を行った。ただし,文献や報告書の調査に当たり,種同定の正確性が疑われる記録については最終的な評価材料から省いた。現地調査では成体,幼体,幼生,卵,鳴き声などの情報源を区別するとともに,可能な範囲で確認個体数を記録し評価の参考にした。また,前回の改訂にかかる調査で現存することを確認できなかったオオサンショウウオについては,現地調査とあわせて一部地域を対象に環境DNA調査を実施した。種同定の難しい小型サンショウウオについては,一部検体を対象にDNAバーコーディングによる種同定も併用した。その他,形態による種同定に当たっては松井・前田(2018),日本爬虫両棲類学会(2021)などを参考にした。

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