レッドリストカテゴリー
■植物等・動物
福岡県レッドデータブック2024におけるレッドリストカテゴリーは,環境省「レッドリスト作成の手引」(2023)に準拠して区分を設定した。その概念は以下のとおりである。各カテゴリーの後の( )は,世界共通で使用されているカテゴリーの省略形である。
- 絶滅(EX)・・・・福岡県ではすでに絶滅したと考えられる種
- 野生絶滅(EW)・・・・飼育・栽培下,あるいは自然分布域の明らかに外側で野生化した状態でのみ存続している種
- 絶滅危惧IA類(CR)・・・・深刻な絶滅の危機に瀕している種:現在の状態をもたらした圧迫要因が引き続き作用する場合,ごく近い将来における野生での絶滅の危険性が極めて高いもの
- 絶滅危惧IB類(EN)・・・・絶滅の危機に瀕している種:現在の状態をもたらした圧迫要因が引き続き作用する場合,「絶滅危惧IA類」ほどではないが,近い将来における野生での絶滅の危険性が高いもの
- 絶滅危惧II類(VU)・・・・絶滅の危険が増大している種:現在の状態をもたらした圧迫要因が引き続き作用する場合,近い将来「絶滅危惧IA類」または「絶滅危惧IB類」のカテゴリーに移行することが確実と考えられるもの
- 準絶滅危惧(NT)・・・・存続基盤が脆弱な種:現時点での絶滅危険度は小さいが,生息条件の変化によっては「絶滅危惧」として上位カテゴリーに移行する要素を有するもの
- 情報不足(DD)・・・・カテゴリーを判定するための情報が不足している種:現時点での絶滅危険度は確定できないが,今後情報が得られれば「絶滅危惧」等になりうるもの
このカテゴリー区分の概念は,「環境省レッドリスト2020」,およびそのもとになった「IUCNレッドリストカテゴリーと基準3.1版」(2001,改訂2版:2012)に対応しており,福岡県レッドデータブック2011・2014における区分と同様である。
ただし,環境省レッドリスト作成の手引において区分されている「絶滅のおそれのある地域個体群(LP)」ついては,このカテゴリーが全国レベルにおける地域個体群を対象としたものであることから,採用していない。県土という地域レベルの対象範囲においては,全国レベルにおける地域個体群は,上述のカテゴリー区分のいずれかで評価可能と考えられる。
■植物群落
また,植物群落におけるカテゴリーは,以下のとおりである。植物群落については,環境省レッドデータブック・レッドリストにおける評価対象外であるため,「植物群落レッドデータ・ブック」(1989)に準拠した。その詳細については植物群落概論において記す。
- カテゴリーⅠ・・・・緊急に対策必要
- カテゴリーⅡ・・・・対策必要
- カテゴリーⅢ・・・・破壊の危惧
- カテゴリーⅣ・・・・要注意