絶滅(ぜつめつ)するってどういうこと

絶滅(ぜつめつ)するってどういうこと

絶滅(ぜつめつ)するってとてもこわいことです。
それはどうなってしまうことなのか?まずは考えてみましょう。

絶滅(ぜつめつ)ってなに?

イラスト:エコトン

地球上から永遠(えいえん)に
いなくなってしまうことです。

キイロネクイハムシのイラスト
福岡県内から絶滅(ぜつめつ)してしまったキイロネクイハムシ

子孫も全て絶えてしまって地球上から完全にいなくなってしまうことを絶滅(ぜつめつ)といいます。恐竜(きょうりゅう)の絶滅(ぜつめつ)などがよく知られていますが、地球が誕生(たんじょう)してからこれまで多くの生きものが絶滅(ぜつめつ)しています。一度絶滅(ぜつめつ)してしまった生きものは、二度と復活(ふっかつ)することはありません。

世界で絶滅(ぜつめつ)しそうな生きものはどれくらいいる?

イラスト:エコトン

約22,000種

サギソウのイラスト
福岡県内で絶滅(ぜつめつ)のおそれがあるサギソウ(左)とオオヤマレンゲ(右)

国際自然保護連合(こくさいしぜんほごれんごう)(IUCN)が2014年にまとめた絶滅(ぜつめつ)のおそれのある生きもののリストでは、22,103種の生きものが絶滅(ぜつめつ)しそうな種(絶滅危惧種(ぜつめつきぐしゅ))となっています。日本では約3,600種が絶滅(ぜつめつ)しそうな種となっています(環境省(かんきょうしょう)第4次レッドリスト)。

なぜ絶滅(ぜつめつ)してしまうの?

イラスト:エコトン

自然に絶滅(ぜつめつ)する場合もあるけれど、ほとんどの場合は人間の活動が原因

カスミサンショウウオとトノサマガエルのイラスト
福岡県内で絶滅(ぜつめつ)のおそれがあるカスミサンショウウオ(左)とトノサマガエル(右)

進化の途中(とちゅう)で、恐竜(きょうりゅう)のように自然に絶滅(ぜつめつ)してしまった生きものもいます。しかし、人間が生きもののすんでいる環境(かんきょう)をこわしたり、ペットや毛皮などのためにとりつくしたり、もともとすんでいない生きものを持ち込んだことによって、これまでにたくさんの生きものが絶滅(ぜつめつ)し、さらに絶滅(ぜつめつ)しそうな生きものもどんどん増えています。また、これから地球温暖化(おんだんか)が進んでいくと、多くの生きものが影響(えいきょう)を受けて、絶滅(ぜつめつ)しそうな種が増えるとも言われています。

絶滅(ぜつめつ)しそうな生きものは、守らなければならないの?

イラスト:エコトン

人間の活動によって絶滅(ぜつめつ)しそうな生きものは守らなければなりません。

シオマネキのイラスト
福岡県内で絶滅(ぜつめつ)のおそれがあるシオマネキ

人間の活動によって生きものが絶滅(ぜつめつ)するスピードは、自然に絶滅(ぜつめつ)するスピードの1000倍も速いと言われていて、もしこのまま何もしなければとても多くの生きものが絶滅(ぜつめつ)してしまいます。 人間は、生きものからたくさんのめぐみを受けて生活しているので、生きものがいなくなると、とてもこまることになってしまいます。くわしいことは、「絶滅(ぜつめつ)が私たちと関係あるの?」に書いてあるので見てください。