生物多様性(せいぶつたようせい)を守るには、私たちは何をしたら良いでしょう?
みなさんの毎日の生活の中でも、生物多様性(せいぶつたようせい)を守るためにできることがたくさんあります。まずは、これから読む5つのことから取り組んでみましょう。
このほかに、資料(しりょう)集にある「県民行動リスト」にもぜひ取り組んでみてください。
みんなができること1

だれでもすぐにできること、それは、自然や生きもののめぐみに感謝(かんしゃ)することです。私たちの食卓(しょくたく)にのぼる自然のめぐみには、たくさんの生きものの命がつまっています。たとえば、一匹の魚には、その魚だけでなく、魚に食べられた虫や小魚の命がつまっています。だから感謝(かんしゃ)して残さず食べましょう。
みんなができること2
水や電気を大切に使おう

私たちが生きていくのに欠かせない水は、自然が与えてくれる大切なめぐみの一つです。水をむだ使いしたり、水といっしょによごれをたくさん流すことで、水辺の生きものたちのくらす環境(かんきょう)が悪化してしまいます。 また、地球温暖化(おんだんか)が進むと、多くの生きものの絶滅(ぜつめつ)の危険性(きけんせい)が高くなったり、害虫が増えるなど、さまざまな悪い影響(えいきょう)が出ると言われています。生物多様性(せいぶつたようせい)を守るためにも、こまめに電気を消すなど、節電を心がけ、地球温暖化(おんだんか)を食い止めていきましょう。
みんなができること3
身近な自然や生きものを観察してみよう

私たちの身の周りには、いろいろな生きものがくらしていて、いろいろつながりを持ちながら命のバトンタッチをくり返しています。まずは、身近な自然の中で遊んだり、草花や虫を観察してみましょう。いつもの見なれた景色の中でも、少し足を止めて生きものを観察することで、たくさんのいのちのにぎわいを感じることができるでしょう。 県内には、そんな身近な生きものたちのくらしぶりを観察するイベントがたくさんありますので、ぜひみなさんも参加してみてください。

みんなができること4
野生の動物にエサをあげるのはやめましょう
かわいい動物にエサをあげたい!もっと近くに来てほしい!そんな思いで、野生の動物にエサをあげたことのある人がいるかもしれません。 でも、自然にくらす生きものにエサをあたえ続けると、自分の力でエサをとることができなくなってしまいます。
また、人間が出すゴミが動物のエサになることもあります。一度、「人間=エサをくれる」ということを学習すると、エサを探す力がなくなったり、エサをもらうために山から人里へおりてきて問題になることもあります。 ゴミの放置やポイすてはしないように気をつけ、野生で生きる動物が、自然の中でありのままに生きる姿(すがた)を、ぜひ見守ってあげてください。

みんなができること5
ペットは最後まで責任(せきにん)をもって飼(か)おう
ペットとして飼(か)われている動物の中には、昔は日本にいなかった外国産の生きものがたくさんいます。外国産の生きものを自然に放してしまうと、日本の自然の中でくらす生きものたちを食べたり、エサやすみかをうばったり、農作物を食べたりして、日本全国で大きな問題になっています。 まずはペットを飼(か)う前に、「どのくらい大きくなるのか?」「どのくらい長く生きるのか?」「うるさかったり、どう猛(もう)だったりしないか?」をしっかりと確認して、最後まで飼(か)い続けられるか家族と話し合ってみましょう。

自然や生きものに
感謝(かんしゃ)しよう