イタチハギ

生息環境

荒地、草地、道端、崩壊地、河川敷、堤防、海岸砂浜

選定理由

平地から山地にかけて分布する。法面緑化、砂防用として植栽されたため、野生化した個体が各地に見られる。萌芽力があり、成長が速い。アレロパシー作用もあるため、在来種と競合する。また、窒素固定によって土壌の富栄養化が進行し、植生の変化をもたらす。


カテゴリー 要対策外来種 高次分類群 維管束植物
分類 マメ科 別名 クロバナエンジュ
学名

Amorpha fruticosa L.

原産地 北アメリカ
生態的特徴

落葉低木。高さ1~5m。葉は羽状複葉。5~6月に長さ6~20cmの軸を伸ばし、黒紫色の花を多数つける。成長が速く、暑さや乾燥に強い。地下茎を横に出して群生する。

侵入経緯

1912年に鑑賞用として渡来した。第二次世界大戦後(1945年以降)は、主に法面緑化に使用され、それが逸出・野生化した。県内でも福岡県植物誌(1975)に掲載されていることから、1970年代には定着していたと推測される。

定着状況
県内
各地にやや普通
国内
北海道、本州、四国、九州、沖縄

同じカテゴリーの侵略的外来種