ボタンウキクサ

生息環境

クリーク、水路、河川、ため池

選定理由

繁殖力が旺盛で、各地のクリーク、ため池などで大繁茂し、水面を覆い尽くすこともあるため、在来水生植物との競合などが懸念される。通水阻害や冬季に枯死した腐敗個体による水質悪化を引き起こす。特定外来生物として栽培が禁止されていることの啓発も重要である。


カテゴリー 重点対策外来種 高次分類群 維管束植物
分類 サトイモ科 別名 ウォーターレタス
学名

Pistia stratiotes L.

原産地 不明(南アフリカ原産ともいわれる)
生態的特徴

多年生の浮遊植物。長さ10~30cmの葉を密につける。葉の間から走出枝を伸ばして次々と子株を増やし、水面に広がる。7~10月に小さな花を葉の基部につける。種子繁殖も行われるが、走出枝は容易に切断されるので、子株分散による栄養繁殖が極めて旺盛である。

侵入経緯

1920年代に観賞用水草として渡来した。1990年頃から関東地方以西で逸出・野生化した。県内では1988年に柳川市のクリークで大繁茂が確認された。

定着状況
県内
各地にやや稀
国内
本州、四国、九州、沖縄、小笠原

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