コウガイセキショウモ
生息環境
河川、クリーク、水路、ため池
選定理由
常緑性で木質化した茎を持つため、冬季に葉が枯れるセキショウモV. natansよりも繁殖力が強いと考えられ、絶滅危惧種を含む在来水生植物との競合が懸念される。県内への侵入は初期段階で、遠賀川及び柳川掘割に分布が限定されており、県内において根絶できる可能性がある。
カテゴリー | 重点対策外来種 | 高次分類群 | 維管束植物 |
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分類 | トチカガミ科 | 別名 | なし |
学名 |
Vallisneria × pseudorosulata S. Fujii et M. Maki |
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原産地 | 不明。コウガイモV. denseserrulataとセイヨウセキショウモV. spiralisとの交雑に起源する雑種。 | ||
生態的特徴 |
多年生の沈水植物。2016年に新分類群として記載された。常緑性で、走出枝を横に伸ばし、しばしば密に群生する。花期は10~11月。雌株のみが知られており、栄養繁殖によって分布を拡大していると考えられる。流れが緩やかで水位変動の小さい場所を好む。 |
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侵入経緯 |
1999年に滋賀県琵琶湖岸で採集された標本が国内最初の記録。観賞用水草として輸入・販売されたものが逸出・野生化した。県内では2010年代に遠賀川で確認された。 |
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定着状況 |
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