ハイイロゴケグモ

生息環境

市街地、海岸埋立地

選定理由

生態系に対する被害報告はないが、人の健康被害への懸念が強いことから、対策の必要性が高い。また、県内へ侵入後に個体数の増加は確認されていないため、早期の防除による根絶が期待できる。港湾などの侵入ルートとなりうる場所では、定期的な生息状況の監視が必要である。


カテゴリー 重点対策外来種 高次分類群 クモ形類
分類 クモ目ヒメグモ科 別名 なし
学名

Latrodectus geometricus Koch, 1841

原産地 オーストラリア、中央~南アメリカ、太平洋諸島
生態的特徴

腹部腹面に砂時計型の模様がある。雌はα-ラトロトキシンという人に対して有毒な神経毒をもち、咬まれると痛みや嘔吐、痙攣などの症状が出る。産卵数が多く、1回の交尾で18~30個ほどの卵のうを産出し、卵のう1つあたり70~90ほどの幼体が発生する。

侵入経緯

建築資材などの貨物に紛れ込んで侵入したと考えられている。国内では1995年に神奈川県横浜市で初めて確認され、県内でも同年に北九州市で1個体が初めて確認された。

定着状況
県内
福岡市、北九州市、大牟田市
国内
本州(東京都以西)、四国、九州、沖縄

同じカテゴリーの侵略的外来種