ルビーロウムシ

生息環境

畑地、樹園地、道端、荒地

選定理由

多種類の樹木の重要害虫として知られる。体表にロウ物質をまとっているため農薬が効きにくいが、発育終了時期を狙った薬剤散布や、ルビーアカヤドリコバチを用いた生物的防除により被害軽減が可能である。


カテゴリー 要対策外来種 高次分類群 昆虫類
分類 カメムシ目 カタカイガラムシ科 別名 ルビーロウカイガラムシ
学名

Ceroplastes rubens Maskell, 1893

原産地 アジア熱帯域
生態的特徴

雌の成虫は体長3~4mm程度で、頭部や脚が退化した赤茶色のドーム状の特異な形態をしている。基本的に雌のみで繁殖する。産卵期は5~6月頃で、成虫で越冬する。幼虫、成虫ともにチャ、ツバキ、柑橘類、カキなどの幹に付着し樹液を吸い、排泄物がすす病を引き起こす。

侵入経緯

柑橘類の苗に付着して侵入した。国内では1880年代に長崎県で初めて確認された。県内における侵入年代は不明であるが、1930年代には全国的に発生が確認されている。

定着状況
県内
各地にやや普通
国内
本州(関東地方以南)、四国、九州、沖縄

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