ムラサキイガイ

生息環境

岩礁、港湾

選定理由

カキやフジツボ類などの沿岸付着動物や、ヒジキなどの付着植物と生息環境が競合するため、水産業被害や生態系被害が生じる。県内で定着が確認されている洞海湾では、生息数が著しく減少しているが、他の未定着の場所へ分布拡大しないよう、船舶やブイなどへの付着及びバラスト水への混入について、定期的な監視を行う必要がある。


カテゴリー 要対策外来種 高次分類群 貝類
分類 イガイ目イガイ科 別名 なし
学名

Mytilus galloprovincialis Lamarck, 1819

原産地 地中海沿岸
生態的特徴

沿岸の岩や護岸、排水施設、カキ棚などに付着する二枚貝で、表面は黒紫色や黒褐色、殻長は最大10cm程度になる。プランクトン食で、富栄養な港湾に多く生息し、高水温には弱い。

侵入経緯

船のバラスト水に混入、船体に付着、外国製のブイに付着のいずれかで侵入したと考えられる。国内では1925年に兵庫県で初めて確認され、県内では1990年代には洞海湾に定着していた。

定着状況
県内
各地にやや普通。全国:北海道、本州、四国、九州、沖縄
国内
北海道、本州、四国、九州、沖縄

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