シュロガヤツリ

生息環境

河川、クリーク、水路、ため池、湿地

選定理由

繁殖力が旺盛で、寒さにも強いため、各地の河川やため池で野生化している。群生しているところもあり、在来の水生植物、湿生植物との競合が懸念される。水質浄化に有効とされるため、調整池などに植栽されることがある。池外に逸出させないよう啓発することも重要である。


カテゴリー 要対策外来種 高次分類群 維管束植物
分類 カヤツリグサ科 別名 カラカサガヤツリ
学名

Cyperus alternifolius L.

原産地 アフリカ(マダガスカル)
生態的特徴

多年生の抽水植物。茎は高さ1~2mになり、株立ちする。葉(苞葉)は、シュロの葉状で、長さ10~30cm、茎の先に傘状につく。花期は5~9月、茎の先に5~15cmの枝を伸ばして球状につける。花茎が倒れると茎の先から芽が伸長して新しい個体になる。

侵入経緯

鑑賞用の園芸植物として1937年以前に渡来し、その後、逸出・野生化した。県内では2000年代になって野生化状態のものが各地で見られるようになった。

定着状況
県内
各地にやや普通
国内
本州(関東地方以西)、四国、九州、沖縄、小笠原

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