バクヤギク

生息環境

海岸砂浜、海岸岩上、堤防

選定理由

玄界灘海岸などの重要地域に定着している。栄養繁殖能力が高いため、在来種との競合が懸念される。現在、県内での分布は限定されており、抜き取りなどによる局所的な根絶が可能と考えられる。観賞用に栽培されており、逸出防止のための啓発も重要である。


カテゴリー 重点対策外来種 高次分類群 維管束植物
分類 ハマミズナ科 別名 カルポブローツス・エドゥリス
学名

Carpobrotus edulis (L.) N. E. Br.

原産地 南アフリカ
生態的特徴

多肉性の常緑多年草。茎は太さ5~7mmで、分枝しながら地表を横にはい、マット状に生育する。花期は5~11月、花は淡紅色で直径10cm程度。耐塩性と乾燥耐性が強く、海浜で砂の移動を抑えて小砂丘を形成する。栄養繁殖能力が極めて高く、葉1枚から発根し定着する。

侵入経緯

観賞用、グランドカバープランツ(地被植物)として利用されたものが逸出・野生化した。野生化は最近のことで、2000年代に愛知県で確認、県内では2010年頃に能古島で確認された。

定着状況
県内
玄界灘の海岸。河川堤防にも逸出個体が稀に見られる。
国内
本州、九州

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