タイワンシジミ

生息環境

水路、河川、池沼、湖沼

選定理由

在来のシジミ類と生息環境が競合するほか、交配過程で在来シジミ類を駆逐する。また、死亡個体による水質汚濁や、取水施設での通水阻害が生じた例もある。県内での詳細な分布状況は不明であるが、在来のマシジミと誤って放流されないよう、啓発が必要である。


カテゴリー 要対策外来種 高次分類群 貝類
分類 マルスダレガイ目シジミ科 別名 なし
学名

Corbicula fluminea (O.F. Müller, 1774)

原産地 ロシア、中国南東部、朝鮮半島、台湾
生態的特徴

淡水性の二枚貝で、在来のマシジミやヤマトシジミより小型で、殻長が2.5cm程度になる。雌雄同体で、雄性発生で精子側の遺伝子のみが遺伝する。在来シジミ類よりも精子の放出量が多く、在来のシジミ類が本種の精子を受精すると、幼生がすべてタイワンシジミになる。

侵入経緯

食用として輸入された個体が放流・遺棄されて定着したと考えられている。国内では1985年に岡山県で初めて確認された。県内における侵入年代は不明。

定着状況
県内
詳細は不明
国内
本州、四国、九州

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