マツノザイセンチュウ

生息環境

森林(マツ林)

選定理由

マツ枯れの進行により照葉樹林化が進むなど、植生や景観の変化が生じている。また、マツに依存する動植物の生息・生育環境の悪化も懸念される。海岸林や重要地域の残存マツ林に対しては殺線虫剤などによる防除が必要であるが、薬剤散布による在来動物への配慮も必要である。


カテゴリー 要対策外来種 高次分類群 甲殻類その他
分類 ヨウセンチュウ目アフェレンクス科 別名 なし
学名

Bursaphelenchus xylophilus (Steiner & Buhrer, 1934)

原産地 北アメリカ
生態的特徴

マツ枯れの原因となるセンチュウ。ヒゲナガカミキリMonochamus属のカミキリムシの成虫の気門に入り、カミキリムシが健全なマツ類を採食する際に樹木内に侵入する。マツ類の体内に入ると、仮導管の閉塞などを引き起こし、通水障害によりマツ類が枯死に至る。

侵入経緯

造船用に輸入された木材に付着して侵入したと考えられる。1905年に長崎県で初めて確認された。県内における侵入年代は不明であるが、1920年代頃からマツ枯れ被害が生じている。

定着状況
県内
各地に普通
国内
本州、四国、九州、沖縄

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