カサネカンザシ

生息環境

岩礁、港湾、河口域

選定理由

カキやアコヤガイなどの沿岸付着動物と生息環境が競合するため、水産業被害や生態系被害が生じる。また、発電所や工場などの取水施設に付着し、汚損被害が生じる例もある。根絶は困難であるが、幼生の定着直後に駆除を行うことで被害が軽減できる。


カテゴリー 要対策外来種 高次分類群 甲殻類その他
分類 ケヤリムシ目カンザシゴカイ科 別名 なし
学名

Hydroides elegans (Haswell, 1883)

原産地 不明(最も古い記録はオーストラリア)
生態的特徴

体長2~4cm。白い石灰質の管(棲管)を作り、岩や護岸、排水施設、貝類の殻などに固着して生活する。懸濁物を濾過して食べる。低塩分への耐性があり、内湾域まで広く分布する。

侵入経緯

船のバラスト水に混入、船体に付着、外国製のブイに付着などにより侵入したと考えられている。国内では1928年に和歌山県で初めて確認され、1970年代には太平洋側に分布を拡大し、1980年代には日本海側にも分布するようになった。県内における侵入年代は不明。

定着状況
県内
博多湾
国内
本州、四国、九州、沖縄

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