ナンキンハゼ

生息環境

河川敷、堤防、荒地、ため池、湿地、二次林

選定理由

鳥散布型の蝋を含む種子を多産し、初期成長が著しく速いことから、河原、草地、ため池の岸辺などに分布を拡大しており、これらの環境に生育する植物への影響が懸念される。


カテゴリー 要対策外来種 高次分類群 維管束植物
分類 トウダイグサ科 別名 なし
学名

Triadica sebifera (L.) Small

原産地 中国中南部
生態的特徴

落葉高木。高さ15mになる。花期は6~7月、花は枝先の軸につき、上部に多数の雄花、下部に1~3個の雌花をつける。果実は直径約1.5cm。種子は白色蝋状の脂肪物質に覆われ、かつて木蝋採取のために植栽された。日当たりのよい場所を好み、様々な環境への耐性がある。

侵入経緯

園芸植物として江戸時代に渡来。木蝋採取や用材としても植栽された。近年、紅葉が美しいことから、街路樹や公園樹として利用され、その後、逸出・野生化した。県内では福岡県植物誌(1975年)に記載がないことから、1980年代以降に野生化し、分布を広げたと推測される。

定着状況
県内
各地にやや普通
国内
本州、四国、九州、沖縄

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