モリシマアカシア
生息環境
二次林、崩壊地、荒地
選定理由
平地から丘陵にかけて分布する。県内では第二次世界大戦後の造林木として積極的に植栽されたため、野生化した個体が各地に見られる。成長が速く、アレロパシー作用もあるため、在来種と競合する。また、窒素固定によって土壌が富栄養化し、植生の変化をもたらす。
カテゴリー | 要対策外来種 | 高次分類群 | 維管束植物 |
---|---|---|---|
分類 | マメ科 | 別名 | なし |
学名 |
Acacia mearnsii De Wild. |
||
原産地 | オーストラリア(タスマニア島) | ||
生態的特徴 |
常緑高木。高さ6~15m。葉は羽状複葉、枝に棘はない。5月頃に直径約1cmで淡黄白色の花(頭状花)を多数つける。種子の生産量が多く、繁殖力が強い。種子の生存期間も長く、森林火災の後などに一斉に発芽する。樹皮はタンニンの原料となるため、世界的に植栽されている。 |
||
侵入経緯 |
タンニンの原料用として昭和初期(1920年代)に鹿児島県に導入された。県内では、全国に率先して1951年に造林が開始され、その後、植林由来の個体が各地の二次林などで野生化した。 |
||
定着状況 |
|