ミナミキイロアザミウマ
生息環境
畑地、樹園地、道端、水田畦畔
選定理由
食性が広く、農業の重要害虫として知られる。農薬への抵抗性があるため、防虫ネットや粘着リボンによる物理的防除や、ナミヒメハナカメムシなどを用いた生物的防除により、被害軽減が可能である。植物に付着して分布拡大するため、苗の搬出入には注視が必要である。
カテゴリー | 要対策外来種 | 高次分類群 | 昆虫類 |
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分類 | アザミウマ目アザミウマ科 | 別名 | なし |
学名 |
Thrips palmi Karny, 1925 |
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原産地 | 東南アジア | ||
生態的特徴 |
体長約1.1mmの昆虫で、ピーマン、キュウリ、ナスなど34科117種の植物を吸汁することが知られている。ウリ科植物に対してスイカ灰白色斑紋ウイルスを媒介する。様々な農薬への強い抵抗性を持つが、低温耐性が低いため九州以北では加温施設以外での越冬は困難である。 |
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侵入経緯 |
詳細は不明であるが、輸入した苗または農作物に混入していた可能性が高いと考えられる。国内では1978年に宮崎県で初めて確認され、県内では1981年に初めて確認された。 |
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定着状況 |
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