キシュウスズメノヒエ

生息環境

河川、クリーク、水路、ため池

選定理由

繁殖力が旺盛で、浮遊状態になって水面を覆い尽くすこともあるため、生態系影響が懸念される。クリークなどでは、通水阻害や枯死した腐敗個体による水質悪化を引き起こしている。


カテゴリー 要対策外来種 高次分類群 維管束植物
分類 イネ科 別名 なし
学名

Paspalum distichum L. var. distichum

原産地 不明(北アメリカ原産ともいわれる)
生態的特徴

多年生の抽水~湿生植物。浮遊状態で群生していることもある。茎の基部は水中または地表を横にはい、分枝した茎が直立して水上茎となり、高さ10~50cm。茎の断片は再生されやすい。花期は7~10月、穂はV字状に分かれた長さ3~8cmの2本の枝からなる。

侵入経緯

1924年に和歌山県で定着が確認された(和名“キシュウ”の由来)。非意図的に移入されたと考えられる。県内では第二次世界大戦後(1945年以降)に散見されるようになり、1970年代には大繁茂を見るようになった。

定着状況
県内
各地に普通
国内
本州、四国、九州、沖縄

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