マンリョウ(万両)

マンリョウ

 常緑林内に見られるサクラソウ科(またはヤブコウジ科)の常緑小低木。茎は直立し、高さ30~100cmになります。葉は長楕円形で、縁に波状の鋸歯があります。7月頃、枝先から花軸を伸ばし、その先に小さな白い花を多数つけます。赤い果実が美しく、「万両」という縁起のよい名前であることから、古くから鑑賞用に栽培され、正月飾りとしても用いられます。マンリョウは原産地の日本では縁起物の植物ですが、北米南東部のフロリダ州などでは侵略的外来種として林床に大繁茂し、生態系に影響を及ぼしています。

<2023年1月掲載>