キンラン(金蘭)

キンラン

 山地や丘陵の明るい林内に生えるラン科の多年草。4~5月、直径1cm程度の黄色の花を3~10個つけます。各地で個体数が減少しているため、絶滅危惧種に選定されています。キンランは、葉で光合成を行い栄養分を得るとともに、根に共生している菌類からも多くの栄養を得る植物(部分的菌従属栄養植物)として知られています。この菌類はコナラなどの樹木の根とも共生し、キンラン-菌類-樹木のネットワークを形成しているため、キンランのみの移植は困難です。山道で見かけた場合は、持ち帰ることなく、その場で楽しみましょう。

<2023年5月掲載>