ヤリタナゴ(鎗鱮)

ヤリタナゴ

 本州、四国、九州及び朝鮮半島の河川や水路に生息する淡水魚です。通常は銀色の地味な魚ですが、3~4月の産卵期のオスは腹部が黒色に、体や鰭(ひれ)の一部が鮮やかな赤色に変化します。メスは生きたマツカサガイなどの二枚貝に産卵する習性があります。かつては県内各地に普通にみられましたが、環境の悪化で産地は減少しており、博多湾周辺域などではすでに絶滅した河川もあります。

<2018年4月掲載>