ホラアナゴマオカチグサ
学名:Cavernacmella kuzuuensis (Suzuki, 1937)Myしおりとは、あとでもう一度閲覧したい種の解説ページを保存し、いつでも見直すことができる機能です。このボタンを押すことで本解説ページをMyしおりページにブックマークし、Myしおりページへ移動します。
選定理由 | 県内では,平尾台に含まれる京都郡の洞窟で,1963年に1個体の生息が確認されている(伊藤,1967)。近年も同地で殻が1個体確認されているが,生息状況の詳細は不明。また最近,田川市において新たに生息情報(亀井裕介,未発表)が得られている。生息環境は洞窟の湿った石灰岩壁面とされ,鍾乳洞の観光化による洞内照明設備の設置や乾燥などは,生息を脅かす要因となる。また,本種は洞窟ごとに固有の種である(亀田ほか,2008)ともいわれ,生息の可能性のある環境は保全の緊急度が極めて高い。和名表記は環境省(2020)に従った。 |
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危機要因 | 湿地開発 水質汚濁 産地局限 その他 |
分布情報 |
田川市,苅田町
MAP |
種の概要 | 殻長2mm,半透明,淡黄褐色,体層は大きく膨れ,臍孔は狭く深い。本州から南西諸島の石灰洞窟の湿った壁面に生息するとされるが,大分県佐伯市(神田正人,1997年採集),五島列島(神田正人,1993年採集)では,近似種が非石灰岩地で確認されている。 |
生息環境 |
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