カブトガニ
学名:Tachypleus tridentatus (Leach,1819)Myしおりとは、あとでもう一度閲覧したい種の解説ページを保存し、いつでも見直すことができる機能です。このボタンを押すことで本解説ページをMyしおりページにブックマークし、Myしおりページへ移動します。
選定理由 | 本種はかつて県内の沿岸域に広く生息していたが,有明海では1970年代以降確認されておらず,玄界灘の個体群も危機的状況であり,現在では津屋崎入江や糸島半島の周辺に僅かに生息するのみである。産卵場(砂浜),幼体の成育場(干潟),成体の生息場(アマモ場)の劣化・消失によって,絶滅の危険性が非常に高い状況にある。国内最大級の産地である曽根干潟(北九州市)では近年増加傾向にあり,積極的な保全が望まれる。 |
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危機要因 | 河川開発 海岸開発 水質汚濁 混獲 産地局限 |
分布情報 |
北九州市,福岡市,大牟田市(1970年代以降未確認),行橋市,福津市,糸島市
MAP |
種の概要 | 6~8月の大潮満潮時に砂浜の最満潮線付近で産卵。孵化した稚仔は隣接した泥質干潟に移動して成長するが,亜成体は干潟外の藻場などで,成体は沖合で過ごすと考えられている。ゴカイ類などを捕食する。体長85cm。 |
特記事項 | 本種の各地における個体数評価は,情熱をもった市民科学者による多大な労力をかけた調査で成立している。今後,持続可能な調査方法の確立や,調査結果に対する順応的管理を積極的に実施することが求められる。 |
生息環境 |
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