カブトガニ
学名:Tachypleus tridentatus (Leach, 1819)Myしおりとは、あとでもう一度閲覧したい種の解説ページを保存し、いつでも見直すことができる機能です。このボタンを押すことで本解説ページをMyしおりページにブックマークし、Myしおりページへ移動します。
選定理由 | 以前は全国各地の海岸で普通にみられたが,近年は激減している。干潟に産卵に訪れるペアも曽根干潟を除けば,50ペア未満である。曽根干潟では,一時的に増加し,2004, 2005年には1000ペアを越えたが,2007年には265ペアに減少するなど安定した状態ではない。 |
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危機要因 | 海岸開発 水質汚濁 混獲 産地局限 その他 :産卵に適した干潟上部の砂浜の減少 |
分布情報 |
曽根干潟,津屋崎沿岸,今津湾,加布里干潟(糸島市),三池港など MAP |
種の概要 | 半円形の前体と鋭い棘を多数備えた六角形の後体,尾剣の3部分からなる。6~8月の大潮満潮時に砂浜の最満潮線付近で産卵。孵化した稚仔は隣接した泥質干潟に移動して成長するが,亜成体は干潟外の藻場など,成体は沖合で過ごすと考えられている。ゴカイ類などを捕食する。瀬戸内海の一部と九州北部に多かったが,現在は急激に減少し,特に瀬戸内海では危機的である。成長段階によって異なる環境を必要とするため,多様な環境をセットで保全する必要があるが,各地の個体群密度が激減している現状を考えると,繁殖地である砂浜の保全と復元が急務である。各地で稚仔の放流が行われているが,効果は検証されていない。体長85 cm。 |
生息環境 |
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