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種の解説

ホンサナエ

学名:Shaogomphus postocularis (Selys, 1869)

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改訂版RDB2024概説

ホンサナエの写真

撮影:西本晋也

分類群 昆虫類
目名 トンボ目
科名 サナエトンボ科
RDB2024カテゴリー 絶滅危惧ⅠA類
RDB2014カテゴリー 絶滅危惧ⅠB類
環境省カテゴリー
選定理由
河川改修工事による河床変化,水質汚濁などにより生息環境が悪化している。前回評価時から状況が確実に悪化しておりランクを上げて評価した。那珂川(那珂川市)は近年も少数が生息していたが,河川改修工事後は確認されず,消滅した可能性が高い。現在,県内に確実な産地がない。平野部の河川中流域に生息するため,人為的な環境改変の影響が強いものと考えられる。水質悪化の防止,幼虫の生息環境(砂泥底)の維持および未成熟成虫が利用する周辺樹林を含めた保全が必要である。
危機要因 河川開発 水質汚濁 産地局限
分布情報
北九州市小倉北区,北九州市小倉南区,北九州市八幡東区,福岡市南区,福岡市早良区,久留米市,飯塚市,筑紫野市,うきは市,那珂川市,篠栗町,久山町,大任町,金辺川(田川市,福智町)

MAP
種の概要
北九州地方,筑豊地方,福岡地方,筑後地方で記録されている。久留米市,うきは市,浮羽地方,浮羽郡巨瀬川の記録があるが,上記の県南地域では1970年代までの記録しかない。北九州市では1990年代前半までは紫川流域付近で多くの確認記録があるが,現在は確認されない。平地から丘陵地の緩やかな河川中流域に生息する。羽化後,未成熟成虫は水域からやや離れた雑木林などに移動し過ごす。幼虫は平瀬から淵の砂泥質の多い環境を好み,砂泥に潜って生活している。
特記事項
1970年以前の記録:添田町。県内初記録は田川市,方城村(現福智町)の記録(高倉, 1957)と思われるが,1939年に英彦山で先に採集されている(石田, 1964)。
生息環境
  • 河川
補足情報
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