ヒヌマイトトンボ
学名:Mortonagrion hirosei (Asahina, 1972)Myしおりとは、あとでもう一度閲覧したい種の解説ページを保存し、いつでも見直すことができる機能です。このボタンを押すことで本解説ページをMyしおりページにブックマークし、Myしおりページへ移動します。
選定理由 | 県内では1地点で生息が確認されているのみ。分布がごく狭い範囲に限定されており,また,生息環境の悪化により絶滅する可能性が高く,危機的状況が継続している。県内の産地は北九州市のごく一部のみであり,現在もその状況は変わらない。海岸沿いの汽水域の湿地に生息することから,開発や道路工事などによる湿地の埋立ては本種の生息に大きな影響を与えると考えられる。潮止め堤防を含めた生息環境の現状保全が必要である。 |
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危機要因 | 海岸開発 湿地開発 道路工事 踏みつけ 産地局限 |
分布情報 |
北九州市
MAP |
種の概要 | 県内では北九州市で記録されているのみ。生息地の詳細については,現在も非公表としている。海岸沿いのヨシなどが密生する汽水域の湿地にのみ生息する。県内の生息環境は潮止め堤防内の沼沢地である。成虫は密生したヨシ原からほとんど外に出ない。水面に浮かぶ枯死植物などに産卵し,幼虫は水中の枯れたヨシなどの堆積物につかまって生活している。北九州市の産地では緑色型雌(雄型雌)もみられる。 |
特記事項 | 県内初記録は北九州市の記録となる(田畑, 2011)。九州本島の産地は大分県と福岡県のみ。 |
生息環境 |
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