モートンイトトンボ
学名:Mortonagrion selenion (Ris, 1916)Myしおりとは、あとでもう一度閲覧したい種の解説ページを保存し、いつでも見直すことができる機能です。このボタンを押すことで本解説ページをMyしおりページにブックマークし、Myしおりページへ移動します。
選定理由 | 既知産地では消滅したと考えられ,新産地は発見されていない。県内では絶滅した可能性もあるが,未調査地区での調査不足の可能性を加味し,引き続き同ランクとして評価を行った。複数例の記録がある田川市の記録地(高倉, 1957)は,現在,生息適地が残されていない。1976年の矢部川中流域の記録(祝原ほか, 1977)以降,県内では記録がない。湿地や休耕田に生息することから,湿地の埋立てや植生変化,乾燥化は本種の生息に大きな影響を与えると考えられる。 |
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危機要因 | 湿地開発 ため池改修 遷移進行 植生変化 |
分布情報 |
久留米市,八女市,朝倉市,みやま市,東峰村
MAP |
種の概要 | 筑豊地方,福岡地方,筑後地方で記録されている。平地から低山地の丈の低い湿性植物が多く,日当たりの良い湿地や休耕田に生息する。未成熟成虫は羽化後も水域から離れない。水面付近の植物組織内に産卵し,幼虫は水底の泥の中で生活している。御笠川(太宰府市)において本種幼虫が記録されているが(福岡市衛生局公害部, 1975),本種が御笠川に生息していたとは考えにくく,誤同定の可能性が考えられる。 |
特記事項 | 1970年以前の記録:田川市。県内初記録は久留米市篠山城跡の記録と思われる(宮本,1955)。 |
生息環境 |
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