県内に広く自然分布するが，特に博多湾流入河川では減少が著しい。主要な生息場である水路のコンクリート護岸化による生息環境の悪化や，産卵母貝であるマツカサガイなどの淡水性二枚貝類の減少が本種の生息に大きな悪影響を与えており，大部分の個体群で危機的水準まで減少していると評価できる。

北九州市小倉南区，北九州市八幡西区，福岡市東区，福岡市南区，福岡市西区，福岡市早良区，久留米市，直方市，飯塚市，柳川市，八女市，筑後市，大川市，行橋市，中間市，小郡市，うきは市，宮若市，朝倉市，みやま市，糸島市，那珂川市，粕屋町，遠賀町，鞍手町，大刀洗町，大木町，みやこ町，築上町

本州から九州に広く自然分布し，朝鮮半島にも分布している。ただし，遺伝的特徴や形態には地域変異があることが知られている。流れのある水路に多い。繁殖期は3～5月頃で，主にマツカサガイに産卵する。体高は比較的低く，口ひげがある。繁殖期の雄の尻鰭は鮮やかな赤色となる。セボシタビラ雌との誤同定がときどきみられるが，背鰭の膜鰭に黒斑があるのが本種である。

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