カスミサンショウウオ
学名:Hynobius nebulosus (Temminck et Schlegel, 1838)Myしおりとは、あとでもう一度閲覧したい種の解説ページを保存し、いつでも見直すことができる機能です。このボタンを押すことで本解説ページをMyしおりページにブックマークし、Myしおりページへ移動します。
選定理由 | 今回の調査により前回を上回る地点で生息が確認できたが,前回調査時よりも生息する森林や産卵場所となる湿地環境の減少あるいは劣化が進んでいる。また近年,県内では外来種アライグマが急速に分布を拡大しており,本種はその食害の被害を受けるなど,決して楽観視できる状況にはないと判断し絶滅危惧II類とした。 |
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危機要因 | 土地造成 管理放棄 遷移進行 外来種侵入 その他 |
分布情報 |
北九州市門司区,北九州市若松区,北九州市戸畑区,北九州市小倉北区,北九州市小倉南区,北九州市八幡東区,北九州市八幡西区,福岡市西区,大牟田市,久留米市,直方市,飯塚市,田川市,行橋市,中間市,宗像市,太宰府市,古賀市,福津市,宮若市,嘉麻市,糸島市,篠栗町,新宮町,久山町,芦屋町,水巻町,岡垣町,遠賀町,小竹町,鞍手町,桂川町,東峰村,添田町,糸田町,川崎町,大任町,赤村,福智町,みやこ町
MAP |
種の概要 | 主に丘陵地の森林に生息する小型の止水性サンショウウオ類。県内の繁殖期は1~4月にかけてで,林内や林縁部,ため池奥の湿地にできた水溜まりや水路の底の落ち葉や石などに1対の卵嚢を産みつける。孵化した幼生は3~4か月で変態上陸し,上陸後は林床の土壌動物を食べて成長する。飼育下では孵化後3年で成熟し産卵した。日本固有種。 |
特記事項 | 2018年以前は九州から本州,四国にかけて生息する広域分布種とされていたが,現在では九州の個体群のみがカスミサンショウウオとされる。北九州市北部から行橋市などに生息する個体群は遺伝子解析の結果,山口県西部などに生息するヤマグチサンショウウオ種群の遺伝子浸透が見受けられ,他地域の個体群とは明らかに異なる遺伝型を示した。この事はかつて九州と本州が陸続きであった時代に両種間の遺伝的交流があった事を示唆しており,生物地理学的に特筆すべき個体群と言える。特定第二種国内希少野生動植物種。 |
生息環境 |
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