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種の解説

ヒゴキムラグモ

学名:Heptathela higoensis Haupt, 1983

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改訂版RDB2014概説

画像:全身が褐色で,歩脚は太く,触肢が発達しており、硬化した背板が並ぶクモ。ヒゴキムラグモ。
分類群 クモ形類
目名 クモ目
科名 ハラフシグモ科
RDB2014カテゴリー 絶滅危惧Ⅱ類
環境省カテゴリー 絶滅危惧Ⅱ類
選定理由

福岡県はキムラグモ類の分布の北限にあたる。ヒゴキムラグモは分布域が非常に限定されており,個体数も多くないと考えられる。森林の林床や林道沿いの崖地などに生息するが,山地の開発や林道整備などによって生息環境が脆弱である。福岡県から大分県にかけてのキムラグモ類の生息北限地帯では,1994~2006年に個体群が衰退しているという報告がある。

危機要因 森林伐採 土地造成 産地局限
分布情報

八女市と大牟田市で記録があり,福岡県では南部に限って分布する。九州のキムラグモ類 H. kimurai sensu lato は地域ごとに5種に分けられ,側所的に分布する。そのうち,ヒゴキムラグモは福岡県南部から熊本県中部に分布している。


MAP
種の概要

全身が褐色で,体長は雌15 mm雄10 mm くらい。歩脚は太く,触肢が発達しているため5対あるように見える。腹部には体節のなごりがあり,背面にやや硬化した背板が並ぶ。崖地などに横向きまたは斜め下向きに穴を掘って住居を作る。入り口には土やコケでカムフラージュされた片開きの蓋をつける。

生息環境
  • 山地森林
補足情報
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