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種の解説

ツバサゴカイ

学名:Chaetopterus cautus Marenzeller, 1879

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改訂版RDB2014概説

画像:複雑な形状の多毛類。ツバサゴカイ。
分類群 甲殻類その他
目名 ツバサゴカイ目
科名 ツバサゴカイ科
RDB2014カテゴリー 絶滅危惧Ⅱ類
選定理由

全国的に激減。県内でも,以前は目にすることが多かったが,近年は,ほとんど生息が確認できなくなっている。本種の生息には,安定した干潟環境,厚い堆積層,良好な水の交換を必要とするため,干潟の破壊・消失が本種の個体群の減少をもたらしている可能性が高い。

危機要因 海岸開発 水質汚濁 産地局限 その他 :干潟の悪化
分布情報

曽根干潟,沖端川河口,三池海水浴場など


MAP
種の概要

砂泥中に埋在しU字状の棲管を造る。棲管中で水中の懸濁物を濾過している。干潟だけでなく,潮下帯(水深20以浅)からも見つかっている。棲管中には,しばしばオオヨコナガピンノやラスバンマメガニPinnix arathbuni Sakai, 1934などが共生している。虫体を刺激すると強く発光する。体長25 cm。

特記事項

環境省の自然環境保全基礎調査(2002~2004)では,全国19ヵ所で生息が確認されたが,このうち12ヵ所が九州沿岸に集中していた。

生息環境
  • 河口・干潟
補足情報
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