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種の解説

アリアケヤワラガニ

学名:Elamenopsis ariakensis (Sakai, 1969)

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改訂版RDB2014概説

分類群 甲殻類その他
目名 十脚目
科名 ヤワラガニ科
RDB2014カテゴリー 絶滅危惧ⅠB類
環境省カテゴリー 情報不足
選定理由

有明海・八代海湾奧部の軟泥~泥質干潟に生息するトゲイカリナマコProtankyra bidentata (Woodward & Barrett, 1858)の巣穴に共生する。トゲイカリナマコは少なくはないが,本種は希少で,特に県内の記録が少ない。湾奧部の干潟は底質の悪化が著しいため,注意を要する。

危機要因 海岸開発 水質汚濁
分布情報

筑後川,矢部川

種の概要

泥質~砂泥質の干潟に生息するトゲイカリナマコの巣穴に共生する(体表ではなく,巣穴の壁に定位)。宿主のトゲイカリナマコは,有明海・八代海に豊富に生息するが,アリアケヤワラガニは稀である。1962年に諫早湾(長崎県雲仙市)で採集された9個体を元に新種として記載されたが,その後,40年間は採集報告がなかった。最近になって,大阪湾(2個体),有明海(6個体),八代海(氷川で87個体)で発見された。国内の生息確認地点は10ヵ所以下。甲幅5.5 mm。

特記事項

氷川(寄生率5.8)を除けばトゲイカリナマコにおける本種の寄生率は0.1未満と低く,寄生がみられない地域も多い。一腹産卵数も60卵程度と少なく,絶滅の可能性が高い種と考えられる。

生息環境
  • 河口・干潟
補足情報
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