ヒメモクズガニ
学名:Neoeriocheir leptognathus (Rathbun, 1913)Myしおりとは、あとでもう一度閲覧したい種の解説ページを保存し、いつでも見直すことができる機能です。このボタンを押すことで本解説ページをMyしおりページにブックマークし、Myしおりページへ移動します。
選定理由 | 国内の確実な生息地は筑後川のみ。もともと希少であるのに加えて,巣穴に適した環境は,河川低潮帯の堅い泥地と限定される。そのため,河川の浚渫などによって絶滅する可能性がある。2001~2003年までは筑後川で複数の個体が発見・採集されたが,2004年以降は記録がない。 |
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危機要因 | 河川開発 海岸開発 産地局限 |
分布情報 |
筑後川 |
種の概要 | 詳細不明。筑後川では低潮帯の堅い泥地に巣穴を掘って群居し,巣穴内にはフタツトゲテッポウエビが共生していた。他のモクズガニ科の種のように両側回遊を行わないとされるが,長毛の密生する遊泳脚を持つことより,季節によってはかなり広い範囲を移動する可能性がある。甲幅25 mm。 |
特記事項 | 剛毛の密生域が鉗脚の内側面のみであることより,モクズガニEriocheir japonicaと識別可能。有明海(塩塚川など)のみに分布する「大陸沿岸性遺存種」とされていたが,2001年に筑後川河口で確認されるまでは正確な情報がなかった。中国黄海沿岸では市場に並ぶほど豊富に生息。 |
生息環境 |
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