福岡県レッドデータブック

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種の解説

クロシジミ

学名:Niphanda fusca (Bremer et Grey, 1852)

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改訂版RDB2014概説

分類群 昆虫類
目名 チョウ目
科名 シジミチョウ科
RDB2014カテゴリー 絶滅危惧Ⅱ類
RDB2001カテゴリー 絶滅危惧Ⅰ類
環境省カテゴリー 絶滅危惧ⅠB類
選定理由
1894年に英彦山で採集されたのが,本県最初の記録とされる。1970年代までは生息地も多かったが,その後減少し,この傾向は国内の他県にもみられる。生息地が人為による環境の改変を受けやすく,近年の記録はあるが,生息地は限られ,個体数も多いものではない。県内での減少も生息地の環境の変化が主因と考えられる。日本産蝶類都道府県別レッドリスト(三訂版)(2009)でも「絶滅危惧Ⅱ類」とされている。
危機要因 草地開発 土地造成 遷移進行 植生変化
分布情報
福岡市,宇美町,大野城市,筑紫野市,太宰府市

MAP
種の概要
疎林,草地などに生息地があるが,いずれも人手が加わった遷移的な環境である。幼虫の1~2齢期は,アブラムシやキジラミ類の分泌液を食餌とし,2齢期にクロオオアリの巣に運ばれここで共生する。そのため,生息地にはアブラムシやキジラミ類,クロオオアリが生息していることも不可欠な条件になる。
生息環境
  • 草原
補足情報

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