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種の解説

クロヒカゲモドキ

学名:Lethe marginalis (Motschulsky, [1861])

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改訂版RDB2014概説

画像:こげ茶の字色に蛇の目紋を配置した翅をもつチョウ。クロヒカゲモドキ。葉の上にとまっている。
分類群 昆虫類
目名 チョウ目
科名 タテハチョウ科
RDB2014カテゴリー 絶滅危惧ⅠB類
RDB2001カテゴリー 絶滅危惧Ⅰ類
環境省カテゴリー 絶滅危惧ⅠB類
選定理由

1926年に高良山で採集されたのが最初の記録である。その後1963年に大牟田市三池山で採集されて以降,記録が途絶えていた。2009年に八女市矢部村で記録されたが,生息地は狭く生息数も極めて少ない。本種の生息環境は林床に草丈の深いススキ群落のあるクヌギ林で,かなりの湿度が高いことを必要とする。

危機要因 遷移進行 植生変化
分布情報

久留米市高良山,大牟田市三池山,八女市矢部村


MAP
種の概要

成虫は年1化で,7月下旬~8月にみられる。日中はクヌギ林の中のススキの上に翅を閉じて止まっていることが多いが,夕方(17~19時)には林縁にあらわれ,雄が翅を半開きにして縄張りをはる。食餌植物はイネ科のノガリヤス,ヒメノガリヤス,オオアブラススキ,カヤツリグサ科のアイバソウなど。幼虫はススキの葉と同色でみつけにくいが,葉の中脈をきれいに残し,先端から順次噛み切る食痕を残す。

生息環境
  • 草原
  • 山地森林
補足情報

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