生息適地は環境的にごく限られており，人為的に消滅させられる危険性が非常に大きい。県内では従来記録されていなかったが，最近，福岡市内の干潟で発見されたので，追加選定した。

県内では福岡市東区多々良川が唯一の記録。大阪以西の瀬戸内海沿岸の本州と四国・九州・種子島などに分布する。

生息地は汽水域の河川河口部などに発達したヨシ原の間の干潟であり，その生息には，ヨシ原，干潟，汽水域，さらにそこに流れ込む小さな流れなどの非常に微妙な環境のバランスが必要である。シロヘリハンミョウに似るが，上翅はより短く，雌の上翅基部後方の鏡紋は不鮮明。