県内における本種の分布は広域的である一方，各地域における生息場の水路や河川の水際は改変が進み，その生息域や個体数は減少傾向にあると考えられる。他のタナゴ類と同様に淡水二枚貝に産卵するため，二枚貝の減少も危惧される。前回評価時からの大幅な減少は認められないが，改善傾向も見当たらない。

山国川，今川，竹馬川，紫川，多々良川，那珂川，室見川，筑後川，矢部川の各水系。河川中下流域やそれに連なる農業用水路の流れのある環境に生息する。