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種の解説

キセルハゼ

学名:Gymnogobius cylindricus (Tomiyama, 1936)

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改訂版RDB2014概説

画像:眼前縁を超える大きな口の魚。キセルハゼ。
分類群 魚類
目名 スズキ目
科名 ハゼ科
RDB2014カテゴリー 絶滅危惧Ⅱ類
環境省カテゴリー 絶滅危惧ⅠB類
選定理由

周防灘においては複数の生息地が確認されているが,その他では局所分布である。また,全ての生息地において,生息環境悪化のリスクが大きい。

危機要因 海岸開発 ダム建設 その他 :干潟の埋立や護岸整備、浚渫による生息地の消失、ダムや堰などによる土砂供給量の減少に伴う干潟面積の減少や底質の変化、底質の有機汚濁、アナジャコの乱獲、藻場造成やアサリを対象とした漁場造成による底質改変
分布情報

周防灘,玄界灘の河口域および前浜干潟,有明海の前浜干潟


MAP
種の概要

体長6 cm。体が細長い,体側および尾鰭の下部に斑紋がない,などの特徴で近似のクボハゼと区別できる。大規模な湾に流入する,大規模な河川の河口干潟および河口付近の前浜干潟に生息する。潮間帯傾斜の緩い干潟に生息し,生息地の地盤高は平均潮位と大潮干潮位の間であることが多いが,チクゼンハゼやエドハゼに比べて,やや低い傾向がある。生息地の底質は砂,砂泥が中心で,砂礫から確認されることもある。クボハゼに比べ,海水の影響の強い場所でみられる。本種が確認される地点では,大型のアナジャコ類の生息孔が高密度でみられることから,これらを生息場や産卵場として利用していると考えられる。

生息環境
  • 河口・干潟
補足情報
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