トビハゼ
学名:Periophthalmus modestus Cantor, 1842Myしおりとは、あとでもう一度閲覧したい種の解説ページを保存し、いつでも見直すことができる機能です。このボタンを押すことで本解説ページをMyしおりページにブックマークし、Myしおりページへ移動します。
選定理由 | 分布データが充実し,周防灘,響灘,玄界灘,有明海の複数地点で新たな生息地が確認されたが,全ての生息地において,生息環境悪化のリスクが未だに大きい。 |
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危機要因 | 海岸開発 ダム建設 その他 :干潟や塩性湿地の埋立や護岸整備、ダムや堰などによる土砂供給量の減少に伴う干潟・塩性湿地面積の減少や底質の変化 |
分布情報 |
周防灘,響灘,玄界灘流入河川の河口域,有明海流入河川の河口域および前浜干潟 MAP |
種の概要 | 体長9 cm。同属のミナミトビハゼとは,第1背鰭の前方が尖らず,上縁に沿って黒色帯を持たないこと,左右の腹鰭は膜蓋と癒合膜で連なることなどで区別できる。汽水域の干潟や塩性湿地に生息し,生息地の地盤高は,同所的に生息するハゼ類の中では最も高い場合が多い。生息地の底質は主に砂泥である。産卵期は5~8月で,雄が干潟に穴を掘って産卵巣を作る。 |
特記事項 | 陸域に近く,地盤高が高い塩性湿地や干潟に生息しているため,今後,津波対策の堤防・護岸強化,地球温暖化に伴う海面上昇,防潮対策にも留意する必要がある。 |
生息環境 |
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