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種の解説

トビハゼ

学名:Periophthalmus modestus Cantor, 1842

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改訂版RDB2014概説

画像:灰褐色の体で、眼球が頭頂部に突き出て左右がほぼ接している魚。トビハゼ。泥の上にいる。
分類群 魚類
目名 スズキ目
科名 ハゼ科
RDB2014カテゴリー 絶滅危惧Ⅱ類
RDB2001カテゴリー 絶滅危惧ⅠB類
環境省カテゴリー 準絶滅危惧
選定理由

分布データが充実し,周防灘,響灘,玄界灘,有明海の複数地点で新たな生息地が確認されたが,全ての生息地において,生息環境悪化のリスクが未だに大きい。

危機要因 海岸開発 ダム建設 その他 :干潟や塩性湿地の埋立や護岸整備、ダムや堰などによる土砂供給量の減少に伴う干潟・塩性湿地面積の減少や底質の変化
分布情報

周防灘,響灘,玄界灘流入河川の河口域,有明海流入河川の河口域および前浜干潟


MAP
種の概要

体長9 cm。同属のミナミトビハゼとは,第1背鰭の前方が尖らず,上縁に沿って黒色帯を持たないこと,左右の腹鰭は膜蓋と癒合膜で連なることなどで区別できる。汽水域の干潟や塩性湿地に生息し,生息地の地盤高は,同所的に生息するハゼ類の中では最も高い場合が多い。生息地の底質は主に砂泥である。産卵期は5~8月で,雄が干潟に穴を掘って産卵巣を作る。

特記事項

陸域に近く,地盤高が高い塩性湿地や干潟に生息しているため,今後,津波対策の堤防・護岸強化,地球温暖化に伴う海面上昇,防潮対策にも留意する必要がある。

生息環境
  • 河口・干潟
補足情報

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