福岡県レッドデータブック

文字サイズ
画像:文字サイズ小
画像:文字サイズ中
画像:文字サイズ大
検索

種の解説

カワバタモロコ

学名:Hemigrammocypris rasborella Fowler, 1910

しおりを挿む

Myしおりとは、あとでもう一度閲覧したい種の解説ページを保存し、いつでも見直すことができる機能です。このボタンを押すことで本解説ページをMyしおりページにブックマークし、Myしおりページへ移動します。

改訂版RDB2014概説

画像:口がやや上向きに付いていて、体側に薄い黒線がある魚。カワバタモロコ。水中を泳いでいる。
分類群 魚類
目名 コイ目
科名 コイ科
RDB2014カテゴリー 絶滅危惧ⅠA類
RDB2001カテゴリー 絶滅危惧ⅠA類
環境省カテゴリー 絶滅危惧ⅠB類
選定理由

博多湾と有明海に流入する河川の周辺の農業用水路などに生息していたが,博多湾流入河川からは姿を消した。矢部川・筑後川水系の周囲のごく限られた地域の農業用水路に生息するのみである。佐賀平野に生息する本種の生態学的研究の中で,農業用水路のコンクリート護岸化の影響を強く受けること,生息水路の水際に植生が必要なこと,非灌漑期に水枯れしない場所が必要なことなどが明らかにされている。

危機要因 水路改修
分布情報

筑後川,矢部川の各水系


MAP
種の概要

止水的な農業用水路を好み,河川ではほとんど採集されない。1年で成熟,産卵する年魚である。佐賀県内の農業用水路では,産卵は6月中旬から始まり,水草や水際の植生に卵を産みつけると考えられている。灌漑期に水位が上昇して冠水する水際の土堤の創出と非灌漑期に水路の水枯れが起こらない工夫が本種の保全に対して鍵となる。

生息環境
  • 水田・水路
補足情報

2001版データを見る

Copyright © Fukuoka Prefecture All right reserved.